錦鯉の体形の奥深さ – 同系統の孔雀2本を例に解説

こんにちは、錦鯉愛好家の皆様。新潟の十日町は寒の戻りで再び積雪が増えてしまいました。山の野池準備開始が待ち遠しい今日この頃です。

同系統の孔雀2本に見る体形の違い

今回は、体形の良さについて、同腹の姉妹鯉である2本の孔雀を例に解説します。

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  • BN2-031(37cm):魚雷型の体形
  • BN2-032(40cm):一般的な良型体形

体形の特徴と成長過程の違い

BN2-032は早く身幅が付き大きくなるタイプ、BN2-031は体高のある太さになって成長していくため、上見では大きなサイズにならないと迫力が出にくい傾向があります。


体形選別の注意点

体形選別初心者が陥りやすい誤りについて解説します。

ムチムチマッチョな鯉の落とし穴

  • 大きくなる可能性:骨格よりも全体的な柔らかさが重要
  • 将来の体形維持:骨格の良さが重要
  • 筋肉質な鯉:見た目に反して伸びにくい傾向がある

「余裕がある」体とは、まさに柔らかさのことを指します。

体形の良い鯉を見分けるポイント

  1. 肉質の柔らかさ(触ってみることが重要)
  2. お腹のラインと余裕
  3. 皮膚や皮の質感

頭の大きさ、目幅、尾筒の太さなどはあくまでオプションであり、主軸にすべきではありません。

魚雷型の鯉の特徴

  • 見た目の良さ:カッコいい印象
  • 課題:肉質が硬く伸びが悪い個体が多い
  • メリット:腰の強さと大型時の泳ぎの美しさ

おわりに

錦鯉の体形一つをとっても、その奥深さは計り知れません。経験から得た感覚的な知識が重要で、常に興味を持ち、学び続けることが大切です。

今回紹介した2本の鯉は、同じ「良型」でも異なる完成形を持つ好例です。錦鯉の多様性と奥深さを感じていただければ幸いです。

次回の更新もお楽しみに。