錦鯉日記 その51 特集、変わり孔雀について。

元気ですか~!

最近はブログを頻繁に更新しているおりますがネタはまだまだ有りますよ。
本日は、変わり孔雀を数本出品しましたが、その件についてお話ししたいと思います。

錦鯉 販売 通販 ネット販売 特集 変わり孔雀 31cm BAC-159錦鯉 販売 通販 ネット販売 特集 変わり孔雀 31cm BAC-160孔雀と呼べる鯉とは、紅色としては多種あれど白いプラチナ地を持っているというのが基本となります。

今回ご紹介した孔雀のプラチナ地はガンメタリック調の地色で一見して銀河という種類の鯉の様にも見えます。

1枚目の写真の様な鯉は孔雀とは呼べないのかもしれません。
孔雀の生産において基本と考えているのが、まず体型、大型になるという事と同じぐらい重要視しているのが松葉模様が鮮明に出る事、そしてジャミ墨が出ない事、基本、この3本柱を厳格に守り改良を進めております。

今迄、販売ページの説明文の中で光り物は大きくすると紅が飛びやすい事は何度となくお伝えしております。

大きくなる系統で、なおかつ緋飛びを抑える為には緋質の強さも追いかけなければなりません。
緋質の強い鯉程、ヒレ等に紅が付いてしまいますが、その部分を改良しようとすれば緋飛びする確率の高い鯉になってしまいます。

取捨選択の中で何を大切に残していくか?、緋質の強い鯉を作っても、全ての鯉のヒレに紅が付いてしまう訳ではない。
ヒレに紅が入らない割合が多い鯉の生産を求めると成長と共に緋飛びする割合が高くなる。

生産販売としてどちらを選びますか?
小さい時から整った模様の鯉を販売する場合は、決して安い物ではありません。
しかし、鯉を生産する基本姿勢によっては、将来性の無い鯉を高価で販売している事も有るのです。

常々、私共がマイナス部分を補うぐらいの良い特徴を持った鯉をお薦めしているのは、数年鯉の飼育をすれば結果として残っている鯉とはそういう鯉なのです。

品評会で賞を獲る事を目的とした楽しみ方も有り、成長、変化を楽しむというより、どの様に工夫して仕上げるかを楽しんでおられる愛好家様もいらっしゃいます。

しかし多くのお客様は品評会に興味はなく、ご自身の価値観の中で錦鯉飼育に癒やしを求めている方が多いのが現状です。
長持ちする鯉を作っていれば中には品評会にも出せる様な鯉が出来ます。
成長過程で思わぬ変化をし、安価な鯉が品評会にも通じる鯉になったりもするのです。

弊社の販売する孔雀は、上記の説明を地で行く鯉で成長と共に綺麗になって行く割合の高い鯉となっております。
錦鯉 販売 通販 ネット販売 特集 変わり孔雀 29cm BAC-169錦鯉 販売 通販 ネット販売 特集 変わり孔雀 31cm BAC-161

2枚目、3枚目の写真の鯉なども黒味の強かった鯉ですが徐々に垢抜けして来ております。

孔雀を永く生産されている生産者は黒味の強くない鯉を求めて生産を進めているのが普通です。

黒味が強い鯉は生産者間では将来的にジャミ墨が出て松葉も乱れるという認識が普通なのです。

成長と共に黒味が落ち着き、松葉が鮮明になる孔雀など、常識的にはいないのが普通なのです。
これらご紹介している鯉は特別に良くなったと言う訳ではなく、この系統にそういう常識に反して綺麗になって行くという傾向が有り、これらの鯉も2か月ぐらい前迄は目に入ってこなかった鯉達です。

弊社が販売している孔雀には別の傾向も有り、良い体が付いている鯉のほとんどがメスで、逆に良い体付きのオスの出現率が悪いという物です。
親鯉候補になる様なオスは少なく、故に良いオスは販売したくないのが現状です。
今回の特集でも出品鯉のほとんどはは選んだわけでもなく、色目も関係なくメスです。

時間を掛けて言葉は悪いですが汚れていた様な鯉が綺麗になって来ているのです。
1枚目の写真の鯉は、ガンメタリックなプラチナ地が成長してもそのままのように感じますが、2枚目、4枚目の写真の孔雀は将来的にガンメタリック調の地体が白いプラチナ地にまで抜ける可能性が有ります。

どちらが良いか?という話ではなく、地体がガンメタリック調を保てれば、品評会では孔雀以外のカテゴリーに出品する事が出来ます。
光模様の部、変わり鯉、孔雀の部、と穴を狙って賞を獲る鯉となるのです。
光模様の部などは中々レベルの高い鯉を出品するのが難しくなっております。
この種の孔雀は品評会好きな方にとってもトロフィー稼ぎになる鯉だと思うのです。

近年、周知されて来た麒麟という品種も、品評会に出品するとすれば光模様の部でしょう。
初め麒麟という鯉を見た時は黄色い孔雀かな?とも思いましたが、近年では小金落葉のようにも見える鯉もおり、どの様な鯉が正式な麒麟と呼べる鯉なのかが、あまり分かりません。

私の勉強不足だと思いますが、これが麒麟なのですという鯉を生産者自ら紹介してほしい所です。
今回出品している鯉も中には麒麟と呼べるような鯉もおります。
3枚目の写真の鯉などは該当するのではないでしょうか?違うのかな?

詳しい方教えて下さい。

最後になりますが松葉模様の綺麗な鯉は孔雀に限らず、浅黄なども含め意外に横見の水槽飼育に合う品種です。
古代魚のアジアアロワナの様に鱗の覆輪を楽しめ、アロワナの様にスペースを無視して大きくならないのが錦鯉でもあります。

横見で見る場合は特に体形の綺麗さが重要になります。
大型系統の鯉は大きく出来なくても体のラインの綺麗さは保てます。
だからこそ大きくしようが出来まいが、大型系統の鯉をお薦めしたいのです。
ボ~っと鯉を見ていると、やはり泳ぎの綺麗な鯉を目で追っているのに気付きます。

美人は一週間見たら飽きると昔から言われておりますね、現代ではこの言葉もセクハラになるのでしょうか?
永く付き合うのが鯉飼育です。
それぞれの楽しみ方は有りますが、基本は長く飼育すればするほど模様ではなく体形に行き着くのではないでしょうか?

魅力のある鯉をこれからもご紹介して行きたいと思います。
見た目だけにとらわれず、多様性のある楽しみを知って頂ければと思います。

では又、次回へ。