錦鯉日記 その23

元気ですか~!

新潟、会津はまだまだ寒い日が続いておりますが確実に春の訪れを感じます。
雪の降らない地域にお住いの愛好家様は越冬させていた鯉達もそろそろ動き出したのではないでしょうか?

数か月餌を切っていた鯉達に餌を与え始める時は細心の注意が必要です。
経験豊富な方はそれぞれのやり方をお持ちでしょうが、いつも春先に鯉の調子を崩してしまう方、
餌を与えたい気持ちをグッと抑えて下さい。

天気が良いから、鯉が欲しがるからといって餌を与えてはいけません。
水温が安定し、鯉が完全に冬眠から醒め活発に動き出してからにして下さい。
水温が不安定な時に餌を与えると消化不良からエラ病に罹る事が多々あります。
鯉は餌を与えなくても池の苔などを食べています。
春先、消化器官の準備運動には苔ぐらいがちょうど良いのです。

鯉の代謝が上がって来たと見極める方法としては、体型を見る事です。
冬期間、低い水温で越冬している時は鯉の代謝が低い為、餌を与えなくてもあまり痩せません。
春、水温が上がり代謝が活発になって来ると、ちょっと痩せたかな?と感じるはずです。
鯉は自然下で飼育していると3,4,5月が一番綺麗ではない時期です。
でも、これでいいのです。
痩せても構いません。
水温が昼夜、18℃をキープ出来るようになってから餌を与え始めても全く遅くありません。
大きくしたいからと、春から一生懸命餌を与えると必ずと言って良いほど夏に餌喰いが止まります。
鯉は9月が一番伸びる月です。
夏バテをさせてしまい一番伸びる9月に喰い込ます事が出来なければ結果は大きく変わるでしょう。
9月に給餌のピークを持っていく為にも春からの給餌方法が肝心なのです。
焦りは厳禁です。
給餌に関しては、錦鯉日記でも取り上げていきますので参考にして下さい。

越冬中に飼育池に地下水を随時入れていた方、白点病に気を付けて下さい。
白点を馬鹿にすると大量死に繋がりますよ。
プロでも対処法を間違えると、かなりの量をダメにしています。
対処法は各家庭の飼育環境によって変わりますので、お問い合わせ下さい。

春、水温が18℃をキープできる様になれば本格的に餌を与える前に寄生虫の消毒をしておきましょう。
多くの薬品が水温18℃以下の状況では効きが悪いと思って下さい。
家の鯉は大丈夫と思っても庭池で飼育している場合、鳥などが運んできている場合が有ります。
私共も野池飼育の場合、春と秋、必ず1シーズンに2回駆虫します。

濾過槽掃除も年に何回か行うのであれば硝化バクテリアのあまり必要でない今の時期、餌を本格的に与える前に行うのも良いでしょう。

年一回の濾過槽掃除ならば水温が下がりきる前の10月位がお薦めです。

今回は春先の飼育心得について簡単に述べましたが、これは一例です。
皆さんそれぞれの飼育環境が有り全ての方にあてはまる事ではありません。
皆さん!遠慮は無用です。ドシドシお問い合わせ下さい。
一緒に問題を解決して行きましょう。
その際、変な物を売りつけたりしませんから。

最後に。

最近、多年魚と当歳のご注文を同時に頂くことが多くなりました。

写真は、その際の同梱の箱詰めの模様です。
ご覧の様に大きい鯉と小さい鯉は同一箱内で別パックにて梱包させて頂いております。

お客様になるべく送料のご負担をお掛けしない様に工夫して発送させて頂いております。

営業全般、お客様の側に立って物事を考えるという方針が基本です。

プレオープン期間中という事もあり、まだまだお客様にはご不便をお掛けしておりますが、それでも3か月前と比べれば大分改善されてきております。

お褒めの言葉だけでなく、改善してほしい耳の痛いご意見をお待ちしております。

お客様のご意見が弊社の宝物です。

ご購入いただいていないお客様の意見でも勿論構いません。
トップページのお問い合わせの欄からドシドシご意見いただけましたら、本当に有難く聞かせて頂き、今後に反映させて頂きます。

(株)鱗が皆さんの集いの場になる様なコンテンツも今後立ち上げたいと思っております。

今年は新たに人材募集も募りたいと思いますので我はと思う方はアピールして下さい。
男女は問いません。

では、また次回で。