こんにちは、錦鯉愛好家の皆様。8月以来のブログ更新となり、大変申し訳ありません。今回は、多くのお問い合わせをいただいている秋の餌止めの時期について、詳しくお話しします。
今年の特殊な気候と錦鯉への影響
今年の夏は かつてない水不足に見舞われ、稚魚池の中には干上がったものもありました。その影響で、通常年に比べて成長が悪い池が多くなっています。
さらに今秋は、猛暑から一転して急激な気温低下がありました。私どものハウスでも、わずか1週間で水温が5度以上下がり、現在は19度程度です。この急激な変化は、錦鯉の食欲にも影響を与えています。
秋の餌やりのポイント
- 水温だけでなく、鯉の様子をよく観察すること
- 急激な水温低下後は、鯉が環境に慣れるまで餌の量を減らす
- 水温18度以下では、日中の水温が高い時間帯に餌をやる
- 夕方の水温が下がる2時間前までに餌やりを終える
低水温期の餌選び
水温が18度を下回る時期には、以下の対策が有効です:
- 乳酸菌を餌に添加する(リスク軽減に効果的)
- 低水温用の胚芽主体の餌を使用する
越冬準備の重要ポイント
一度餌を止めたら、来春まで一切餌を与えないことが最も重要です。低水温時に不定期に餌を与えることは、錦鯉にとって最悪の状況です。
錦鯉飼育の本質
錦鯉は四季を通じて鑑賞する生き物です。夏の成長、秋の色付き、厳しい冬を越えてこそ、また次の夏に爆発的な成長を見せます。この繰り返しが錦鯉を年々美しく成長させるのです。
最後に
錦鯉の飼育には、餌の与え方が極めて重要です。定期的な管理が鍵となり、不定期な餌やりは避けるべきです。各飼育環境に合わせた最適な方法を見つけることが大切です。
不明点や疑問があれば、どうぞお気軽にお問い合わせください。私どもは、皆様の探求心に応じて、個別に詳しいアドバイスをさせていただきます。
これから野池から揚げた野趣あふれる鯉も出品してまいりますので、どうぞお楽しみに!