錦鯉日記 その15 雄雌について。

元気ですかー!

最近少しづつではありますが、皆さんと繋がりつつあるのを感じています。
uroko4151でインスタも始めたので興味のある方はいいね!して下さい。
思えばPC、スマホの扱いはサル並みだった私が良くやっていると自分でも思います。
誰も褒めてくれないので自分で褒めておきます。

さてと、本日のお題、錦鯉の雄雌についてです。
錦鯉業界ではプロ、アマ問わずメスがもてはやされております。
何故か?メスは大きくなり体にボリュームが付き肌がより白くなるという点でしょうか?
品評会では60cm以上の部になると90%以上はメスの鯉が賞を獲っています。

ボリューム感でオスはメスに負けてしまうのでしょう。
しかし、最近はそうとも言えないオス鯉も増えてきました。
餌が以前に比べ格段に良くなった事と、飼育技術の向上でメスの様な雄も多々見かける様になりました。

一つ裏技をお教えすると、オス鯉はオスと分かった時点でオスだけで飼育する事です。
オスはメスに比べ早熟で人口採卵が主となっている現在では2歳やジャンボ当歳までオス親に使用する生産者もいます。

オスが何故、見た目にオスだと分かる様になるかというと鯉自身が自分の性に気付き子孫を残す本能が目覚めるからです。
若いころからメスのいない環境で育てるとオス鯉でもオス化して来ません。
ボリュームもメスの様に付きますし、頭も黄色くなりにくいのです。

逆にそれらメスの様な雄を親鯉として使用した後、野池で一夏蓄養すると秋揚がって来た時には完全にオスだと分かる姿になっている事が多く見受けられます。
そしてオス鯉はオス化してしまうと成長速度が極端に落ちてしまいます。

一般の愛好家様にはどう対処する事も出来ない事を書きましたが、オスにはオスの良い所がいっぱいあるのですよ。
例えば、体型が狂いにくい。
これはオスはメスの様に卵を抱かないからです。
鯉にはそれぞれ癖があり、お腹の左右で卵を抱くのですが、その量は均一ではありません。
均一でないという所が成長過程において背骨に悪影響を及ぼしてしまいます。
下腹の形が変わると肉付きのバランスが悪くなり背骨が曲がって来るのです。

大きな品評会では大型の鯉が多く出品されて来ますが、一目見ただけでそれら大型の鯉が曲がってしまうかの判断は出来ます。
卵を抱かないオスにはそういう心配がなく、内臓に負担が少ない事も有り長生きもし易くなります。

別にオスだって当たり前に飼育すればウナギの様な鯉にはなりません。
特に大型になる系統のオス鯉は立派な体形に育つ鯉が多い様に感じます。
色目も完成するのがメスよりずいぶん早く、その分奇麗な時期も長く楽しめるのです。

特に大きくする事にこだわりのないお客様は正直オスメスどちらでも良いと思うのですが。。。
メス鯉にこだわって購入されているお客様は、注意が必要です。
対面販売で直接購入される場合、売主が性別が分からない、50%の確率だと言っている時はオスだと思って下さい。

弊社は販売鯉にオスメスの表示を敢えてしておりません。
値付けの際は、オスであったとしてもこの値段という価格を付けております。
どうしても気になるお客様は、お問い合わせください。
誠意をもってお答えいたします。

小さなスペースで鯉を楽しんでおられる方は逆にオスにこだわった飼育をされるのも楽しいですよ。

では、今日はこの辺で。