錦鯉日記 その4

元気ですかー!

皆さん、大掃除、年末の買い物はお済ですか?
私は仕事を言い訳に参加しておりません。
本っ当~に買い物が嫌いなのです。 向こう側でブーイングが聞こえて来そうでが。。。

私の様に生き物を扱う仕事では心の底からリラックスできる休みは取れていないかもしれません。
そんなに悪い事ではないのですよ、もう慣れていますから。

あきらめ気分で一番リラックスしているのは海外で仕事をしている時でしょうか?
何か問題が起きても、直ぐに帰れませんから。

今日は会津で年末年始に掲載する販売鯉の撮影です。
新潟から会津に来る道中、新潟は雨、会津に近づくにつれ雪となりました。やはり会津の方が絶対に寒いです。
しかし、雪の量は断然私の住む新潟の長岡が多いのですが。

本日、午前中「だけ」でしたがマイクロソフトの錦鯉販売での検索で1ページ目に弊社がヒットしました。
めでたい!気を抜くと直ぐに後ろに下がるので頑張らなくては。

前置きが長くなりましたが、昨日は餌について簡単に触れましたが少し補足をしたいと思います。

錦鯉を健康に飼う秘訣は腸内の消化細菌を十分に定着させるという事がまず第一です。
ここでは水質が良い事が前提のお話です。
昨日も鯉には胃が無いと書きましたね、ですから腸内細菌が十分にわいていないと高価な餌を与えても消化吸収にロスが多く出るという事なのです。
近々、弊社でも乳酸菌を販売する予定ですが、水質良し、餌の質も良しの飼育でプラスアルファ人と差を付けたいと思えば添加剤を使用するのが手っ取り早いです。

弊社で販売予定の乳酸菌は菌を製造している会社から直接原液を購入しますので、使用料はほんの少しで済みます。
私は長年使用経験が有りますが、効果は徐々に理解できると思います。
色々な相乗効果が望め糞の質も変わって来ます。密飼いでも水の汚れを抑える事が出来、鯉の肌艶が良くなって来ます。
勿論、免疫能力が上がり病気に罹りにくくもなります。

すみません、少し宣伝の様になってしまいました。
私は常に鯉だけに限らず生き物を飼育する際、どうすればストレスを軽減できるかという部分を考えます。
これは、健康に飼育するという事に直結します。
病は気から。ストレスの蓄積から病気に陥るという事は多々あります。
腸内細菌を豊富にするという事は内臓の機能を整える助けになり、体内環境が受けるストレスの軽減になります。

人の都合で限られたスペースの中で飼育されている鑑賞動物、養殖動物。

ブランド化された養殖魚、養殖動物を飼育する際、まず間違いなく餌へのこだわりが有るはずです。
詳しくは書けませんが、養殖魚においては餌を工夫して本来天然物にしか出ない色を出すことも可能です。
これは色揚げ等という単純なものではなく養殖ものでありながら本来の野生を引き出すという事なのです。

ストレスフリーな飼育は無理ですが、私たちのストレスを軽減してくれる鯉飼育。
鯉さん達のストレスも軽減してあげる為に餌の事も少し考えてあげて下さい。
何気なく与える餌を選んでいる方。
高価な餌=鯉にとって良い餌とは限りません。こだわりなく単に楽しみたい方でも後に問題が起きにくい様に餌には気を使うべきです。

私たちは超密飼いです。
そんな中でもいかに健康的な鯉に育てるかを考える時、やはり餌には最低限気を使わなくてはなりません。
多量に使うので特別高価な餌を与えているわけではありません。
しかし、飼育コストを下げるために安価で質の悪い餌を与えるぐらいなら、この仕事はやめた方が良いでしょう。
錦鯉の修行中、師匠に「お前は塩を舐めてでも鯉にはまともな餌をあたえろ」とよく言われたものです。

飼育者の目的に合わせた餌選びが必要ですが、分からないことが有れば何時でもお問い合わせください。
お客様に合った餌選びのアドバイスをさせて頂きます。

残念ながら餌の良し悪しは変えたからといって直ぐには分かりません。
が、必ず結果は表れてきますよ。

では、また次回で。