元気ですか~!
お久しぶりのブログになりごめんなさい、これからは又、頑張って更新して行きたいと思っております。
新潟、会津にも雪が積もりました。
皆さんも外池飼育されている方、無加温で飼育されている方は水温も下り越冬に突入させている方も多い事と思います。
今回は鯉を越冬させる際のコツについて少しお話したいと思います。
コツとはズバリ、放置する事です。
昼夜の水温差は良しとして、環境をなるべく変えない事です。
越冬中の濾過槽の掃除は必要ありません。
雪の降らない地域のお客様は天気の良い日が続くと水温も若干上がり、鯉の動きも良く餌を欲しがったりもします。
しかし、一度餌を切ったら鯉が痩せても餌は与えない事です。
冬期間中、餌を与えたり切ったりするのは鯉にとっては命取りになります。
一般に販売されているペレット状の餌はある程度の水温が無いと消化不良を起こします。
低水温用だったとしてもです。
この餌でも水温は常時13度以上は必要です。
常時です。昼夜問わずです。
鯉はお腹が減れば池の苔などを食べています。
これらは食べても消化不良はおこしませんので大丈夫です。
苔は立派な餌になりますので見た目が悪いからといって掃除をしないで下さいね。
鯉が餌をねだるから可哀そうだと餌を与える事が鯉を殺す原因になります。
いつも言っていますが、鯉を殺す一番の原因を作っているのは飼育者です。
濾過槽が有る場合、水替えも極力控えて下さい。
井戸水を常時入れている方、ご注意ください。
水温が12,13度辺りはまだ悪い菌が活動できる水温です。
鯉は病気に罹る危険性がありますが、薬は効かない水温です。
注水する量を調整して水温を10度以下に下げましょう。
常温飼育されている方で濾過槽が有る場合は、基本的に井戸水の注水は止めた方が良いと思います。
地下水は天候、自然にかなり左右されております。
水質が安定しているとは言いずらいのです。
お金は掛かりますが水道水で飼育されている方の方が井戸水で飼育されている方より問題が起こる確率は低いのです。
私は何度も経験が有りますが冬場に井戸水を掛けながら越冬させた生け簀は水が温みだす時期になると白点病を発症する確率が高いのです。
殺菌灯などは青水になるのを防止する程度でどこまで効いているのか怪しいものです。
水量に対して充分な光源がある殺菌灯を使っているのは水族館位でしょう。
水温が少しでも高い方が鯉にとっては良いだろうと井戸水で水温を保とうとされている方は、一度お考え下さい。
私なりにベストな越冬水温だと思う値は6℃~8℃です。
勿論それ以下でも問題は有りませんが、それ以上、特に12℃を超えるのは良くないと考えています。
私の飼育の話は古いブログと一部連動しており、夏場に沈み餌メインで育てた鯉は冬の越冬中に痩せにくい肉質になっています。
それでも鯉って不思議なもので体内時計を持っているので2月の終わり位になると春を感じるのか動きが出て来ます。
水温が低くても越冬から目覚め、活性が上がって来ます。3月になると沈み餌で育てた鯉でも少し痩せてきたかな?と感じてしまう事でしょう。
四季を通じて鯉を飼育していると、この時期が観賞価値が一番下がる時期ではないでしょうか。
艶も落ちる時期ですね。
四季を通じて錦鯉を飼育していると厳しい冬を乗り越えたからこそ夏を謳歌しているのが良く分かります。
鯉を伸ばせる環境で飼育されている方は冬場に餌を与えない方が夏の成長率は上がります。
冬場にきっちり餌を切っていた鯉の方が来秋には大きくなっているでしょう。
色々書きましたが冬場に良かれと思ってと手を掛ける事が逆効果になっている事が多いのです。
皆さん、越冬中のご質問、何かありましたら何時でもお問い合わせ下さい。
12月も半ばになりました。
2022年度産の当歳も徐々に販売して行きます。
お楽しみに!