元気ですか~!
私は少しうれしい事がありましたので、どん底の疲れからは脱出しました。
春の訪れが肌で感じられる様になって来ましたね。
越冬させていた鯉にはまだ一般の餌は与えられませんが、今回は餌について少しお話ししようかと思っております。
皆さん、餌にこだわりは有りますか?
餌の価格は様々ですね。
錦鯉を飼育されている一般のご家庭では、試験などはほぼ出来ない為、餌の良し悪しって分かりずらいですね。
現状に満足していれば、わざわざ餌の種類を変えようとも中々思わないものです。
生産者然り、新しい良い餌が出たとしても現状に満足し、さほど問題も無ければ餌を変えようとはしません。
生産者でさえ餌の違いを感じられる人は少ないと思います。
それは違いが分かるまで、気にして見ていても数か月掛かるからです。
自慢ではないですが私は直ぐに分かります。
それは昔、餌の設計も行っていたからです。
試験も数限りなく行って来ております。
一番違いが分かり易いのは、一番成長幅の大きい当歳から2歳立て時です。
同腹の鯉、同じサイズの当歳群を同水量、同仕様の池で別々に餌を変えて飼育します。
以前のブログで浮き餌と沈み餌の違いについてお話しした際も同様に試験しております。
この時の結果には少なからず驚きました。
だって、同じメーカーの成分も同じ餌で浮きか沈みかの違いだけで、ここまで鯉の形が変わるのかと。
鯉の伸びだけを考えた場合、一度の給餌でお腹いっぱい食べさせる必要はありません。
一杯食べさせても栄養価の高い糞をするだけだとお伝えしておりますよね。
消化の事を考え給餌回数を増やすのがベストです。
今迄、手やりで1日2回与えていた餌の量の3分の2程度を給餌機を使って8回ぐらいに分けて与えた方が鯉は大きくなります。
1時間に1回という感じで与えます。
夏場は日が長い為、一番暑いお昼から3時位の時間帯は給餌を休憩します。
餌の節約になり鯉も大きくなる、良いことずくめです。
ここ迄分かって来ると今度は、鯉の糞が飼育水に与える影響です。
大きく伸ばしたい、餌も沢山与えたい、となると栄養価の高い糞を垂れ流していている事になり飼育水は汚れる一方です。
いかに消化吸収の良い餌を与えるかによって飼育水の質は変わって来ます。
鯉の糞の質を変える事が最も大切な事なのです。
その為には少し高価でも良い成分の入った餌を選択する事も重要になって来ます。
私共は毎日、生け簀の底水抜きを行います。
餌の質によって濾過槽の沈殿槽の汚れが一目瞭然で変わります。
汚水のにおいも変わります。
愛好家様が使用している濾過槽は、ろ材の汚れを抑える為に毎日汚れを抜いてあげる事が出来ない仕様になっている物も多いと思います。
濾過槽に糞抜きパイプが付いてない濾過槽がほとんどでは?
前置きだけで長くなってしまいました。
あまり長文になると読むのにも退屈して来ますので、次回!本題です。
完璧な解決法は有りませんが、より良い方法は有ります。
餌について考える。
次回、一つの結果を出します。
お楽しみに。