錦鯉 我らの王国

元気ですかー!

私は雪が降る前の最後のあがきで野池に吹き込む風の流れを遮る3メーター近くまで伸びた茅(かや)の群生地を整備しています。

お陰で、腕がパンパンです。
全てはとても無理ですが、少しでもやっておかないとこれらが雪で倒れると、春の整備時に地獄を見ます。

前々回のブログで触れた錦鯉の養殖池ですが、少しだけ弊社の秘密の王国をご紹介します。


王国侵入直前の道中車窓です。
道を挟んで両サイドは山間地とは思えない程、広大で肥沃な田畑が広がっております。

この先から一気に山に入り、前回ご紹介した王国の入り口へとつづくのです。

この地域は新潟のコシヒカリでもランクが上の地域で夏場は美しい田園風景が広がり、朝早くから農家の方達が作業をしております。

俺の方が朝は早いけどね。

 

 

 

軽トラもすれ違えない様な山道を入って行くとご覧の様な野池が出現します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春先にすぐに使用したい池は秋の内に土壌改良を済ませ、すでに水を張っています。

池のサイズ感がつかめないかもしれませんが、山間地ながら大きな池が殆どです。

今はきれいな野池に見えるでしょ?
今春はこれらの池はジャングルで、池全面に菱を養殖しているのですか?と言うぐらいひどかったのです。

大袈裟ではなく毛仔を放せる様にするまで2か月掛かりました。

 

 

 

 

土壌改良が必要ない池であっても本来は土を少しでも長く天日にさらしたいのです。

雪の積もらない広島の生産者などは冬の間、好きなだけ野池の天日干しが出来ます。
水の有る所では当歳でも安全に鯉が野池越冬も可能です。

雪が積もらなければ冬でも野池の整備作業が出来ます。
新潟の我々からすると羨ましい限りです。

 

 

 

 

 

野池の写真ばかりで退屈ですね。
一部の野池の写真ですが、これは私達の王国で生産者にしか分からない事かもしれませんが宝物です。

周りに同業者の池もなく私達の沢です。
因みに沢の上流には人家もありません。

新潟生まれではない私は条件の悪い所での鯉作りがほとんどで、あれもこれもと手を加え工夫しての生産でした。
この様に土と水が自然と鯉を作ってくれる様な環境で、錦鯉の生産が出来る事は夢のようです。

本年度からテスト的に鯉の生産をしましたが、手ごたえは強く感じております。

これも人との出会い、協力があっての事で感謝にたえません。

 


来春、新規野池造成予定地です。
4面造成予定です。

稚魚池だけではなく、2歳立て、3歳立てが出来るような池にもしたいなぁ。

右側、山と田の間に汚染されていない山水のみの沢が有り細い支流の為、大雨でも今まで洪水が起きたことが無いとの事でした。

車との比較でも農地の大きさが分かると思います。

山間地でありながらこれほど一面一面が広い農地が手に入る事は、奇跡に近いのです。
耕作放棄地の荒地ではないのですから。

 

他にもご紹介しきれない野池があり、ここで人材育成をし皆様に健康で美しい錦鯉がご提供できる様に精進してまいります。
バイオマス発電所は会津だけではなく全国展開しており、新潟県下だけでも現在2か所有ります。

皆さん、バイオマス発電と言ってもあまりピンと来ませんよね。
発電所のスッタッフに頼んで、近いうちにどういう事をやっているのかこのブログで紹介してもらいます。

今後、このブログで皆さんにお伝えしたい事として養鯉業をもっと認知して頂き、近い将来子供たちが大きくなったら鯉師になりたいと職業の選択肢の一つになる様、この仕事の魅力を発信して行きたいと思っております。

新潟事務所、発送拠点になる施設などは、また近々ご紹介します。